ツーリングドーム/SDX は、ツーリングドーム/ST にフルスカートと両横のメッシュを足したテントです。公式の数字では、増えるのは約300gと3,520円だけで、床も収納サイズも変わりません。寒い時期か真夏にも張る人は SDX、春と秋だけなら ST で足ります。
ギアオタクの本命
スカートは冬の冷たい空気を止め、全面メッシュは夏の熱を逃がす。向きが逆の2つを1張りに入れた分が、300gになっている。年の半分をテントで寝ていると、同じ1張りで真夏の夜も霜の朝も迎えることになる。
だから私は、この300gを重さとしてではなく、張れる季節が2つ増える代金として読む。
この記事の要点
- 値段の差3,520円を、増えた300gで割ると1gあたり約11.7円。SDX 全体の1gあたり5.9円の約2倍で、足された部分は本体より割高な作りになっている
- 2〜3人用の LDX との差は+2,200円・+1.3kg。床は2.52㎡から3.78㎡へ1.5倍になり、床1㎡あたりの値段は LDX のほうが2,765円安い
- 公式が書く冬の説明は、スカートで冷たい空気の流入を防ぐ、まで。雪の重さやテント内の暖房については、商品ページに何も書かれていない
この記事の内容(9項目)
ツーリングドーム/SDX と ST の違いは300gと3,520円
冷える夜か真夏にも張る1人用なら、SDX は買いです。
ツーリングドーム/SDX とツーリングドーム/ST は、公式の寸法が1cmも違いません。使うときの大きさも、インナーの床も、収納の袋も同じです。違うのは重さと値段だけで、SDX が約300g重く、3,520円高い。
私はこう判断しました
私が最初に見たのは、ST との差の300gと3,520円です。次に、その差で足された物を読むと、フルスカートと両横のメッシュで、床2.52㎡と収納(約径19×49cm)は変わりませんでした。
迷ったのは LDX で、+2,200円で床が1.5倍になります。それでも1人で使う人に SDX を勧めるのは、荷物の形を変えずに、冷える夜と真夏の両方に張れるからです。春と秋だけ張る人は、ST で足ります。
コールマン ツーリングドーム/SDX
サイズと重さ|公式の数字
| 項目 | ツーリングドーム/SDX |
|---|---|
| 公式の値段(税込み) | 25,300円 |
| 重さ | 約4.3kg |
| 定員 | 約1〜2人用 |
| 使うときの大きさ | 約265×210×高さ110cm |
| インナー | 約210×120×高さ100cm |
| 収納サイズ | 約径19×49cm |
| 耐水圧 | フライ約1,500mm/フロア約1,500mm |
| ポール | FRP(メイン約径8.5mm) |
| 付属品 | ペグ、ロープ、収納ケース(ハンマーは付かない) |
| 発売 | 2026年9月中旬から順次 |
床面積は 2.1 × 1.2 = 2.52㎡で、2人で寝ると1人の幅は60cmです(120 ÷ 2)。1人で使う広さと読めます。耐水圧約1,500mmの測り方と目安は、テントの耐水圧の記事にまとめました。
ST・LX・LDX との違い
表は横に動かせます →
| モデル | 重さ | 公式の値段 | 床1㎡あたりの重さ | 床1㎡あたりの値段 |
|---|---|---|---|---|
| ST | 約4kg | 21,780円 | 1,587g | 8,643円 |
| SDX | 約4.3kg | 25,300円 | 1,706g | 10,040円 |
| LX | 約5.2kg | 24,970円 | 1,376g | 6,606円 |
| LDX | 約5.6kg | 27,500円 | 1,481g | 7,275円 |
ST との差を割合にすると、重さは7.5%、値段は16.2%の上乗せです。3,520円を300gで割ると1gあたり約11.7円で、SDX 全体の5.9円(25,300 ÷ 4,300)の約2倍。
スカートは、布の量のわりに縫う手間がかかる部品だと読めます。
- 春と秋だけ張る人は ST。公式の特集ページの比較表でも、ST と LX の対応シーズンは「春〜秋」です。
- 2人で寝る人、荷物を全部中に入れたい人は LDX。SDX との差は+2,200円・+1.3kgで、床は1.5倍になります(3.78 ÷ 2.52)。
コールマン ツーリングドーム/ST
コールマン ツーリングドーム/LDX
SDX で足されたスカートと全面メッシュ
フライとインナーが分かれたテントは、フライのすそと地面のあいだにすき間があり、冬はここから冷たい風が入ります。スカートはこのすき間をふさぐ布で、コールマンの説明は「雨水はもちろん、冬は冷たい空気の流入を、夏は虫の侵入を防ぐ」。
ふさげば空気がこもるので、インナーは前後に加えて両横もメッシュになり、ドアの下だけをメッシュにする口も足されました。
SDX のページにダークルームの記載はありません。光を抑える作りではないということです。
ほめる所と、気をつける所
いちばんは、季節を足しても荷物の形が変わらないことです。ソロ用12張りを並べたソロテントの記事でも、公式が「フルスカート」と「オールシーズン対応」の両方を書いていたのは、この1張りだけでした。
ここは微妙です。床1㎡あたり1,706gは、背負って歩く人向けのテント(同じ記事の表で433〜788g)の2倍以上で、車かバイクで運ぶ重さです。
冬について公式が書いているのは冷たい空気を防ぐ、までで、雪の重さに耐えるとはどこにも書かれていません。
ST の重さは、商品ページが約4kg、LDX の特集ページの比較表が約4.5kgと、公式の中で食い違っています。この記事は商品ページの数字で計算しました。
向く人
- 車かバイクで行き、11月や3月の冷える夜にも張る人。
- 真夏の低い土地でも張る人。両横までメッシュになるのは、4つの中で SDX と LDX だけです。
コールマン ツーリングドーム/SDX
買わなくていい人
- ST を持っていて、春と秋にしか張らない人。床も袋も同じなので、買い替えても広さは変わりません。
- 背負って歩く人と、2人で寝る予定がある人。
- 雪の上で泊まる人。公式は雪について何も書いていません。
よくある質問
ツーリングドーム/SDX と ST の違いは何ですか
フルスカートと両横のメッシュが付くかどうかです。SDX は約300g重く、3,520円高くなり、床と収納サイズは同じです。
ツーリングドーム/SDX は冬に使えますか
公式の表記は「オールシーズン対応」で、フルスカートが冬の冷たい空気の流入を防ぐと説明されています。雪についての記載はありません。
中でストーブを使えますか
公式は使えるとは書いていません。SDX の商品ページに、暖房についての記載はありません。コールマンのテントの取扱説明書は、テント内での火気の使用は大変危険で、一酸化炭素中毒などのおそれがあると警告しています。
設営は1人でできますか
骨組みは ST と同じで、公式の説明はどちらも「1人でも設営しやすい」ポールポケット式です。SDX のページにペグの本数は書かれておらず、スカートを留める分が増えるかどうかは未確認です。