テントの耐水圧1,500mmの目安はフライよりフロアで見る13張りでフロア÷フライは0.6〜2.5倍

公開 2026年10月13日更新 2026年10月13日数字の読み方・選び方公式の出典 22本広告を含みます

DOD ザ・テントM の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場|DOD ザ・テントM数字の読み方・選び方

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テントの耐水圧は、フライ(外側の幕)が1,500mmあれば、メーカーの目安に届きます。公式で読めた13張りのフライは1,000〜3,000mmで、ここに大きな差はありません。差が出るのはフロア(床)で、フライと同じ数字のテントから2.5倍のテントまでありました。

ギアオタクの本命

雨はフライの上を流れ落ちるだけだが、フロアは人の体重で濡れた地面に押しつけられる。同じ1,500mmでも、床のほうがずっときつい仕事をしている。
だから私は、フライが1,500mm前後あると分かったら、あとはフロアの数字と生地の太さ、縫い目の処理だけを見て決める。

この本命の理由を飛ばして、道具を先に見る ↓

この記事の要点

  • 耐水圧1,000mmは約9.8kPa。試験は生地の片面に水圧をかけ、反対側に水が出た時の圧力を読むもので、1,500mmなら毎分60cmの上げ方で2.5分で終わる
  • スノーピークの「ミニマム」とDODの「最低耐水圧」は、平均ではなく最低の値を書く表記。ほかの会社の数字と横に並べるときは、この違いを頭に置く
  • ポリコットン(TC)の屋根は350mm。防水の膜ではなく、綿が水を吸って膨らむことで雨を止める作りなので、数字の物差しが別
この記事の内容(11項目)
  1. テントの耐水圧の目安は何mmか:メーカーの言葉
  2. 私はこう選びました
  3. テント13張りの耐水圧:フライとフロアを並べる
  4. フロアの耐水圧は、なぜフライより要るのか
  5. フロアは生地の太さと縫い目も見る
  6. 耐水圧の測り方:1,500mmの試験は2分半で終わる
  7. スノーピークの「ミニマム」は、平均ではなく最低の値
  8. 本命3つ:フロアで選ぶとこうなる
  9. ポリコットン(TC)は、物差しが別
  10. 買わなくていい人
  11. よくある質問

テントの耐水圧の目安は何mmか:メーカーの言葉

コールマンは、一般的なキャンプなら1,500mm以上、強い雨を想定するなら2,000mm以上と書いています。MSR(モチヅキ)は1,500mmほどで足りると見て、山岳用のフライを1,200mmにしています。

私はこう選びました

私が最初に見たのはフライ(外側の幕)で、コールマン公式の目安「一般的なキャンプなら1,500mm以上」に届くかだけを確かめました。13張りのうち11張りが届いたので、フライでは順位を分けていません。
分けたのはフロア(床)で、フロア ÷ フライの倍率、フロアの生地の太さ、縫い目の処理の順に見ました。この見方でいちばん上に来たのが、フロア5,000mmの DOD ザ・テントM です。

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テント13張りの耐水圧:フライとフロアを並べる

公式でフライとフロアの両方を読めた13張りです。

モデルフライフロアフロア÷フライ
スノーピーク アメニティドームM1,800mm1,800mm1.0倍
スノーピーク ランドロック3,000mm1,800mm0.6倍
スノーピーク ランドロック X3,000mm1,800mm0.6倍
コールマン ツーリングドーム/ST約1,500mm約1,500mm1.0倍
コールマン BCクロスドーム/270約1,500mm1,500mm1.0倍
コールマン タフスクリーン2ルーム TX/MDX約2,000mm約2,000mm1.0倍
ogawa ステイシーST-II1,800mm1,800mm1.0倍
ogawa ステイシーファルダII1,800mm1,800mm1.0倍
モンベル ムーンライト テント21,500mm2,000mm1.33倍
モンベル ステラリッジ テント21,000mm1,500mm1.5倍
DOD ザ・テントM2,000mm5,000mm2.5倍
MSR ハバハバLT(2人用)1,200mm1,800mm1.5倍
MSR エリクサー21,500mm3,000mm2.0倍
2026年10月13日の各公式ページの表示です。スノーピークは「ミニマム」、DOD は「最低耐水圧」の表記。ランドロックのフライはルーフ部の数字で、ウォール部は1,800mm。MSR の2つは「今期廃番」の表示でした。

フライは1,000〜3,000mmで、13張りのうち9張りが1,500〜2,000mmに収まっています。フロアは、フライと同じ数字が6張り、低いのが2張り、高いのが5張り。倍率は0.6倍から2.5倍まで開きました。

フロアの耐水圧は、なぜフライより要るのか

フライには押す力がかかりませんが、フロアには体重がかかります。圧力は 力 ÷ 面積 なので、体重60kg(588N)の人で、床にかかる圧力を概算しました。

表は横に動かせます →

姿勢(仮定)かかる重さ当たる面積圧力水柱に直すと
あぐらで座る588N600cm²9.8kPa約1,000mm
片ひざをつく294N100cm²29.4kPa約3,000mm
ひじをつく147N25cm²58.8kPa約6,000mm
当サイトの概算です。片ひざに体重の半分、ひじに4分の1がかかると仮定。床の下の水に同じ圧力がかかると見た上限の目安で、マットを敷けば下がります。

座っているだけなら約1,000mm。片ひざをつくと約3,000mmで、1,500〜2,000mmのフロアを超えます。DOD はフロア5,000mmのテントでも、地面の凸凹や濡れ具合によっては浸水する場合があるとして、グランドシートの併用をすすめています。

フロアは生地の太さと縫い目も見る

防水の膜は、生地の上に塗った薄い層です。支える生地が太いほど、小石でこすれても膜まで傷が届きにくくなります。アメニティドームM とタフスクリーンは、倍率は1.0倍でも、フロアは210デニール(糸の太さ。
数字が大きいほど太い)で、フライの75デニールの2.8倍でした。

ツーリングドーム/ST と ogawa ステイシーST-II は、フロアもフライと同じ75デニールです。この2つは、下にグランドシートを敷く前提で選びます。

縫い目は、耐水圧の数字に入っていません。試験で測るのは、直径113mmの円に切り出した生地だからです。耐水圧が同じ2張りで迷ったら、素材の欄に「シームシール」「シームテープ」と書いてあるほうを選びます。

耐水圧の測り方:1,500mmの試験は2分半で終わる

試験は、生地の片面に水圧をかけていき、反対側に水が出た時の水圧を読むだけです(JIS L 1092。大阪産業技術研究所の説明)。

水圧を毎分60cmで上げるなら、1,500mm(150cm)に届くまで 150 ÷ 60 = 2.5分。耐水圧は「どれだけ長く耐えるか」ではなく、「どれだけ強く押されると漏れるか」の数字です。

スノーピークの「ミニマム」は、平均ではなく最低の値

スノーピークの「1,800mmミニマム」は、生地のどの1点を測っても最低1,800mmを保証する表記です。DOD の「最低耐水圧」も同じ考え方で、平均値ではなく最低値が記載値以上になるように設定しています。
平均か最低かの説明は、コールマン・ogawa・モンベルのページでは読めませんでした。

本命3つ:フロアで選ぶとこうなる

ファミリーのドーム:DOD ザ・テントM

フロア5,000mmは13張りの中でいちばん高く、フライの2.5倍で、しかも最低値の表記です。フライも150デニールで、75デニールが並ぶドーム型の2倍の太さ。
ここは微妙です。縫い目の処理は商品ページで読めませんでした。床の数字を先に見る家族に向きます。

2人用:モンベル ムーンライト テント2

フライ1,500mmに対してフロア2,000mmで1.33倍、フロアの糸は40デニールでフライの2倍の太さです。総重量2.46kgの軽いテントで、床だけを一段厚くしてあります。
ただ、40デニールはファミリー用の210デニールの約5分の1なので、砂利のサイトでは下に1枚敷きます。軽さを先に見る人は、ソロテントの重さの比較へ。

モンベル ムーンライト テント2 の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

モンベル ムーンライト テント2

2ルーム:コールマン タフスクリーン2ルーム TX/MDX

フライもフロアも約2,000mmで、コールマン自身の「強い雨を想定する場合」の目安に届きます。フロアは210デニールで、フライとフロアの両方にシームシールと明記されています。
倍率は1.0倍で、床が屋根を上回ってはいません。屋根の数字を優先する人は、ルーフ3,000mmのランドロックです。

コールマン タフスクリーン2ルーム TX/MDX

ポリコットン(TC)は、物差しが別

ポリコットンの屋根は耐水圧350mmで、1,500mmの目安の4分の1以下です。DOD の説明では、防水の膜ではなく、水を吸った綿が膨らむことで雨漏りを防ぐ作りです。
試験は乾いた状態から数分で水圧を上げるので、350mmは TC の雨への強さをそのまま表してはいません。

DOD エイテントは壁を2,000mmのポリエステルに、ogawa アポロンT/C は屋根に1,800mmのルーフフライを重ねて補っています。
長い雨では雨漏りする場合があり、濡れたまましまうとカビが出やすいと DOD は注意しています。

買わなくていい人

  • いまのテントのフライが1,500mm前後ある人。先に足すのは、床の下の1枚です。
  • フロアがフライと同じ数字でも、床が濡れた覚えのない人。平らで水はけのいい区画なら、床に水圧がかかる場面が少ない。
  • 耐水圧の高さだけで TC から買い替えようとしている人。350mmは欠陥ではなく、作りが違うだけです。

耐水圧は新品の生地の数字で、表記の決まりもメーカーごとに違います。200〜300mmの差は、順位を決める材料にしていません。

よくある質問

耐水圧1,500mmのテントで、雨の日に泊まれますか

フライは、メーカーの目安に届きます。コールマンの公式は、一般的なキャンプなら1,500mm以上と書いています。床は別で、フロアの数字と下に敷く物で考えます。

テントのフロアの耐水圧は、何mmあればいいですか

片ひざをつく場面まで見るなら、約3,000mmです(当サイトの概算)。3,000mm以上は DOD ザ・テントM と MSR エリクサー2 の2つだけでした。
それより低いテントは、グランドシートと室内のマットで、圧力のかかる面を広げます。

耐水圧は、高ければ高いほどいいですか

フライは、高ければ高いほどいい物ではありません。防水の膜を厚くすれば重くなるからです。

スノーピークの1,800mmは、他社の2,000mmより低いのですか

そのまま比べられません。スノーピークは最低値の表記で、平均値で書かれた2,000mmには、2,000mmを下回る箇所が含まれるからです。

この記事に出てきた道具

広告・画像:楽天市場
出典(公式ページ 22本)

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