CB缶とOD缶の違いと、冬に火が弱くなる理由分かれ目は気温10℃・ガス1gは2.11〜3.72円

公開 2026年10月13日更新 2026年10月13日数字の読み方・選び方公式の出典 29本広告を含みます

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CB缶とOD缶の違いで火力を分けるのは、缶の形ではなく、中身と気温です。最低気温が10℃を下回らないキャンプなら、CB缶のバーナーで足ります。10℃を切る日は、プロパンやイソブタンを混ぜた寒さ向けの缶に替える。

ギアオタクの本命

ガスは液体から気体に変わるときに、缶そのものから熱を奪う。だから使っているあいだ、缶の中は外の気温より冷えていき、沸点が−0.5℃のノルマルブタンは気温5℃でも出なくなる。私は天気予報の最低気温に5℃の余裕を足して、缶を選ぶ。

この本命の理由を飛ばして、道具を先に見る ↓

この記事の要点

  • OD缶でも、ノーマルの缶は寒さに強くない。メーカーの目安は、プリムスのGガスが約5℃、コールマンのレギュラーが15℃以上、スノーピークの銀缶が20℃以上
  • ガス1gの値段は、イワタニのカセットガスが2.11円、プリムスのハイパワーガスが3.72円。約1.76倍の開き
  • 出力1kWあたりの本体の重さは、OD缶の直結型が20〜39g、CB缶の3台が96〜114g
この記事の内容(12項目)
  1. CB缶とOD缶の違い:形より、中のガスと気温
  2. 私はこう選びました
  3. 冬に火が弱くなる理由:缶は、使うほど冷える
  4. マイクロレギュレーターは、何をしているか
  5. CB缶とOD缶の値段:ガス1gあたりで計算する
  6. シングルバーナー9台の早見表
  7. CB缶の本命:SOTO レギュレーターストーブ ST-310
  8. イワタニの缶で通すなら:ジュニアコンパクトバーナー
  9. OD缶の本命:SOTO ウインドマスター SOD-310
  10. メーカーと公的機関が書いている注意
  11. 買わなくていい人
  12. よくある質問

CB缶とOD缶の違い:形より、中のガスと気温

スノーピークの公式ページは、銀色のOD缶(ギガパワーガス イソ)を「気温20度以上を目安に」と書いています。CB缶を出しているイワタニの目安は10℃で、OD缶のほうが高いものがあります。

CB缶は細長いカセットガス、OD缶は丸くて背の低い缶です。寒い朝の火力を決めているのは、この形ではなく、中のガスの種類です。

この記事の道具を、1つずつくわしく読む

私はこう選びました

私が最初に見たのは、缶ごとにメーカーが書いている気温の目安です。次にガス1gの値段を計算しましたが、1Lの湯で約28円と約50円の差しかなく、値段では分けませんでした。
だからバーナーは「寒さ向けの缶を使えるか」と「レギュレーターがあるか」で本命を分けています。重さを見たのは、背負って運ぶ人のOD缶を選ぶときだけです。

冬に火が弱くなる理由:缶は、使うほど冷える

缶の中身は液体で、気体に変わった圧力でバーナーへ押し出されます。気体に変わる温度(沸点)は、ノルマルブタンが−0.5℃、イソブタンが−11.72℃、プロパンが−42.04℃。
プリムスの公式ページは、液体のガスは気体になるときに周りの熱を奪うので、外気温5℃でノルマルブタンの缶を使い続けると中が−0.5℃を下回り、液体が残っていても出なくなる、と説明しています。

缶形メーカーの目安
イワタニ カセットガスCB缶10℃を下回ると気化しにくい
イワタニ パワーゴールドCB缶5℃以上で使う
SOTO CB TOUGHCB缶レギュレーター付きの機種と満タンの缶で−5℃
プリムス ノーマルガス(G)OD缶約5℃から火力が落ちる
プリムス ハイパワーガス(T)OD缶約−5℃から火力が落ちる
スノーピーク イソ(銀)OD缶気温20度以上を目安
コールマン LPガス レギュラーOD缶15℃以上
コールマン イソブタンガスOD缶5℃以上
2026年10月13日の各公式ページの表示です。目安の決め方はメーカーごとに違います。

OD缶のノーマル3つは5〜20℃が目安で、「寒さ向けの中身を入れた缶が、OD缶に多い」が正しい読み方です。最低気温が10℃以上ならCB缶、10℃から0℃は寒さ向けの缶、氷点下の予報ならガスのバーナーだけに頼りません。

マイクロレギュレーターは、何をしているか

SOTOの「レギュレーター」は、ガスの圧力を整える部品です。公式の説明では、CB缶の ST-310 は外気温25℃から5℃まで一定の火力。缶の中でガスが気体にならなければ整える圧力も無いので、寒さ向けの缶と組み合わせます。

SOTO レギュレーターストーブ ST-310 の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

SOTO レギュレーターストーブ ST-310

CB缶とOD缶の値段:ガス1gあたりで計算する

表は横に動かせます →

缶形内容量公式の値段1gあたり
イワタニ カセットガス(オレンジ)CB250g528円2.11円
SOTO CB TOUGH 220CB220g495円2.25円
SOTO レギュラーガス ST-700CB250g583円2.33円
SOTO パワーガス(3本パック)CB240g×31,914円2.66円
イワタニ パワーゴールド(3本パック)CB250g×32,046円2.73円
プリムス ノーマルガス IP-250GOD230g671円2.92円
スノーピーク ギガパワーガス250イソOD220g660円3.00円
SOTO パワーガス250 SOD-725TOD230g792円3.44円
スノーピーク ギガパワーガス250プロイソOD220g792円3.60円
プリムス ハイパワーガス IP-250TOD225g836円3.72円
2026年10月13日の各公式ページの表示(税込み)。SOTOのCB缶2つは新富士バーナーの公式オンラインショップの値段、プリムスは公式ストアの「重量」を内容量としました。

いちばん安い缶と高い缶で約1.76倍。ただ、熱の半分が水に入ると仮に置くと、1Lの湯に要るガスは約13.5g。1泊2日で5L沸かしても、差は110円ほどです。

目が止まったのは、CB TOUGH 220 の2.25円です。寒さ向けの缶なのに、OD缶の寒さ向け3つより1gあたり1.19〜1.47円安い。適合機種は、ST-310 などSOTOのCB缶のストーブです。

SOTO CB TOUGH 220 ST-712 の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

シングルバーナー9台の早見表

表は横に動かせます →

モデル缶出力重さ1kWあたり
SOTO ST-310CB2.9kW330g113.8g
SOTO FUSION ST-330CB2.6kW250g96.2g
イワタニ CB-JCBCB2.7kW約274g101.5g
SOTO ウインドマスター SOD-310OD3.3kW67g20.3g
SOTO アミカス SOD-320OD3.0kW81g27.0g
プリムス ウルトラバーナー P-153OD4.2kW116g27.6g
プリムス フェムトストーブII P-116OD2.5kW64g25.6g
スノーピーク ギガパワーストーブ 地OD2,500kcal/h75g25.8g
コールマン ファイアーストームOD約3,300kcal/h約150g39.1g
2026年10月13日の各公式ページの表示です。1kWあたりは 重さ ÷ 出力 で、kcal/h の2台は 1kcal/h = 1.163W で直しました。ウインドマスターは3本ゴトクを付けた重さです。

OD缶のバーナーは缶そのものが台。CB缶は缶を横に寝かせるので、火口と脚の金属が増えます。

CB缶の本命:SOTO レギュレーターストーブ ST-310

なぜ本命か:暖かい時期は安い缶、寒い時期は CB TOUGH と、同じ本体で缶だけ替えられるからです。SOTOの解説では、CB TOUGH を使えば外気温−5℃まで安定して燃えます。

気をつける所:本体は330gでウインドマスターの約4.9倍あり、缶はSOTO製品専用です。向く人:車で行き、缶の値段を抑えたい人。大きめの鍋を載せるなら、分離型の FUSION ST-330 にします。

イワタニの缶で通すなら:ジュニアコンパクトバーナー

なぜ選ぶか:指定の缶がイワタニのカセットガスで、今回の表でガス1gがいちばん安いからです。

気をつける所:レギュレーターの記載はなく、ふつうの缶は10℃が下の線です。パワーゴールドは25℃以上で圧力感知安全装置が働く可能性があると公式にあるので、夏は通常の缶に戻します。

イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB

OD缶の本命:SOTO ウインドマスター SOD-310

なぜ本命か:1kWあたりの重さが9台の中でいちばん軽く、公式の説明では外気温20℃でも−5℃でも同程度の火力です。缶と合わせても、ST-310 と ST-700 の組より228g軽い。

気をつける所:標準の3本ゴトクは小型で、缶の1gの値段は CB TOUGH の約1.5倍です。向く人:秋から春先まで1台で通し、背負って運ぶ人です。

SOTO ウインドマスター SOD-310 の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

SOTO ウインドマスター SOD-310

値段を抑えるなら アミカス:公式の値段は6,270円で、値段が出ている8台の中でいちばん低い。レギュレーターの記載は無いので、暖かい時期が中心の人向けと読みます。

SOTO アミカス SOD-320 の商品画像(楽天市場)画像:楽天市場

メーカーと公的機関が書いている注意

缶は器具ごとの専用の物を使い、テントや車の中では使いません。理由は一酸化炭素中毒と酸欠で、イワタニ・スノーピーク・プリムス・日本ガス石油機器工業会がそろって書いています。
NITE(製品評価技術基盤機構)は、ガスの出が悪くても缶を意図的に温めないよう求めていて、保管は40℃以下の場所です。

買わなくていい人

  • 10℃を下回らない時期だけ行き、CB缶のバーナーを持っている人。
  • 車で行き、荷物の重さを気にしない人。OD缶の軽さは、背負って歩く人のための数字です。家族の料理なら、ツーバーナーのランキングを先に見ます。
  • 氷点下の雪中キャンプが中心の人。SOTOはガソリンの機種を勧めています。

ここは微妙です。出力と使用時間はメーカーごとに測る条件が違うので、数十Wの差は順位を決める材料にしていません。

よくある質問

CB缶が冬につかないのは、故障ですか

故障ではありません。缶を振ると音がするのに火が細いのは、ガスが気体になれていない状態です。

CB缶は、何℃まで使えますか

イワタニの目安では、ふつうのカセットガスは10℃を下回ると気化しにくくなります。SOTO CB TOUGH は、レギュレーター付きの機種と満タンの缶で−5℃です。

CB缶とOD缶は、どっちを選びますか

最低気温が10℃以上の時期に車で行くなら、ガスが安いCB缶です。10℃を下回る時期に行く人と、荷物を背負う人はOD缶にします。

寒冷地用(パワー)のガス缶は、ノーマルと何が違いますか

中のガスの配合です。SOTOのパワーガスは液化ブタンと液化プロパンで、沸点の低いガスが入るほど寒い日にも気体になります。

この記事に出てきた道具

広告・画像:楽天市場
出典(公式ページ 29本)

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